冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

お茶(茶道)の楽しみ その1

40代の後半からお茶を習い始めて、一時は月に3度も4度も先生宅に通うほど、夢中になっていました。自分では月に10回くらい行きたいと思っていました。 お茶のお稽古は、「お点前(おてまえ)」を覚えることが中心です。 「お点前」というのは、お茶を点て…

亀井広忠さん 『12人の花形伝統芸能 覚悟と情熱』(中公新書ラクレ)から

亀井広忠さんの大鼓は何度も聴いたことがあります。とりわけ印象が強いのは「三番叟」です。「三番叟」の大鼓はこの人しか考えられないと思うほど。毎回、初めの一打から舞台の空気が変わります。 お父さんの亀井忠雄さんは同じお仕事(能の大鼓方)で人間国…

本の紹介 『12人の花形伝統芸能  覚悟と情熱』(中公新書ラクレ)

よく訪問しているブログで紹介されていた本です。中井美穂が読売新聞で2018年から連載していたインタビュー記事に手を入れて本にしたもの。発行されたのが2019年10月で、それから3年半が経った今、この本に登場する人たちの多くは中堅クラスの中でのトップ…

能「小塩(おじお)」

カタクリの花を堪能した小塩山。聞いたことのある名前だけど、なんだったかな? そうそう、能に「小塩」という曲があるのです。名前は知っているけれど見たことがなくて、内容もわかりません。喜多流能楽師、粟谷明生さんのブログをのぞくと、上演したときの…

カタクリの花が満開 小塩山

9日、山の会の例会で京都市西京区にある小塩山(おじおやま)を訪ねました。カタクリの花の群生地に行くのです。この春は気温が高めの日が多く、どの花も早く咲き始めているので、まだ咲いているかな? そろそろ終わっているんじゃないかな? と半信半疑の気…

王子が岳(岡山) コバノミツバツツジと巨岩、奇岩、そして瀬戸内海の眺望

2日(日)、山の会の例会で岡山県の王子が岳に行きました。CLさんが配ってくれた資料によると、児島半島の南端、玉野市と倉敷市の境目あたりにある山です。27人定員の貸切バスに25人が乗って、朝7時半頃に阪急電車の西宮北口駅付近を出発。中国道のサービス…

山の辺の道 16km

30日(木)に山の会の例会で奈良の山の辺の道を歩いてきました。約16kmの行程です。 近鉄電車の桜井駅を下車して歩き始めます。初めは舗装路が多くて足が疲れました。やがて、桜並木の土手に出ました。 大神(おおみわ)神社。とても立派です。たまに能の公…

飯盛三山をめぐる山歩き 17km

昨日は山の会の例会で大阪市の北西部に位置する四條畷市、交野市、大東市あたりの低山をめぐってきました。標高200〜300m台のピークを次々と20以上踏破するのです。全部で17kmもの距離を歩きます。 近いところはほんの10分ほどで次のピークに着きます。一つ…

「最後の講義 演出家・宮本亜門」を見て、思い出したこと

16日に放送された「最後の講義 演出家・宮本亜門」を録画して、今日やっと見ました。 子どもの頃から日本舞踊や茶道を習い、中学生時代には一人で京都や奈良のお寺を訪ねて仏像鑑賞にのめり込んでいたのだとか。学校ではわかってくれる友達ができず、嘲笑さ…

大門石仏群と岩船寺、浄瑠璃寺を訪ねて

日曜日に山の会の例会で京都と奈良の境目あたりに行ってきました。近鉄奈良駅からバスに乗り、浄瑠璃寺口で下車。ここから歩いていくと道沿いに石仏や磨崖仏がいくつも見られました。 ↑ 線刻なのでほとんど消えかかっています。 CLさんがスポットごとに立ち…

謡は自分の声域で謡える

謡のお稽古が好きになった理由の一つは、自分の出しやすい声域でできるところです。 西洋音楽ではハ長調の「ド」はこの高さというように、客観的で厳密な音の基準が決まっていますが、日本の古典的な声楽には本来、それがないらしい(私も正確なことはよく知…

忙しくてできていないこと

帯状疱疹が治った後の体力と筋力の回復はまあまあ順調で、1月下旬からほぼ週に1度か2度は山に行っています。2月下旬と昨日は、下山後梅林に寄りました。 謡のお稽古が月2回、そのためのおさらいと予習。山の会の用事もあるし、庭はそろそろ雑草がすくす…

能「通小町(かよいこまち)」(大槻秀夫師三十三回忌追善能、大槻能楽堂)

「義母の思い出」連載中(?)で書きそびれていた、能の公演の感想です。2月11日に大阪の大槻能楽堂で見ました。この日のプログラムは連吟2曲、能「通小町」、狂言「惣八」、能「砧(きぬた)」、仕舞4曲、舞囃子「融(とおる)」、能「乱(みだれ)」と盛…

義母の思い出…最後の日々

義父が68歳で亡くなったとき、義母は私たちの前で一度も涙を見せませんでした。葬儀もその後のさまざまな手続きなども、息子たちに頼ることなく一人でこなしました。小柄で細い外見からは想像がつかないくらい、芯の強い人でした。 生涯、外で働いたことがな…

義母の思い出…書道の腕前など

義母はだんだん歳を取って目が悪くなると、洋裁はやめてしまいました。その代わりにかどうかわからないのですが、書道を習い始めました。もともと硬筆で書く文字は上手だったのです。だからと言って、毛筆も才能があるとは限らないのですが、義母の場合は毛…

義母の思い出…洋裁上手

義母は洋裁も得意でした。私が結婚した時点でもすでに「年代物」「レトロ」と感じられたほどの古い足踏み式のミシンを大事に使って、プロさながらに洋服を作っていました。先生は、近所に住んでいた、義母より年下の奥さんです。義母のほかにも何人かがその…

義母の思い出…料理上手

義母は昨年の秋、老衰で亡くなりました。94歳でした。 晩年は認知症になっていました。会いに行ったときに昔の楽しかった思い出を話しても、「そうやった?ちっとも覚えてへんわ」と言うのです。私はそのたびに「私が覚えているから大丈夫ですよ」と答えてい…

義母の知恵…生ゴミを減らして野菜を作る

昨年亡くなった義母はとてもかしこい人で、ずいぶんいろんなことを教えてもらいました。その中で、私が今も続けていることの一つは、庭にコンポストを置いて、台所から出る生ゴミをそこに入れることです。こうすると、収集日に出すゴミの量が格段に減ります…

省エネで煮物にしっかり味を染み込ませるには

前の記事で少し触れたように、義母(昨年亡くなりました)はとても聡明な人で、生活の知恵を豊富に持っていました。教えてもらって、今も実行していることがあります。 その一つは、省エネで煮物にしっかり味を染み込ませる方法です。今は大根の美味しい季節…

おすすめです!「湯シャン」

髪を洗うときにシャンプーやリンス、コンディショナーを使わないようになってから、何年か経ちました。 きっかけは、シャンプーにかぶれたこと。奮発してちょっと上等のシャンプーを買って使ってみたら、かぶれてしまったのです。頭皮がかゆくてたまらなくな…

思いがけず雪の山を歩いた(六甲山)

山は1月以降、ゆるいコースを2回歩き、昨日は所属している山の会の例会に行きました。「体験ハイキング」と言って、入会を希望している人に参加してもらう催しです。会員からの参加も受け付けます。体験参加者にはベテランのリーダーさんが2人付き、会員…

『やっぱり、このゴミは収集できません〜ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと〜』

今日読み終えた本を紹介します。著者はマシンガンズの滝沢秀一さん。同じ著者の『このゴミは収集できません』という本を前に読んだことがあって、とても面白かったのです。先週、図書館でたまたまこの続編を見つけて借りてきました。 著者は売れないお笑い芸…

帯状疱疹 その5

じんましんは夜寝るとき、布団の中で体が温まるとかゆくてたまらなかったのですが、アレルギーの薬のおかげでよく眠れました。出始めてから3、4日でだんだん引いていきました。 帯状疱疹もお正月にはほとんど痛まなくなったので、1月3日からロキソニン(…

帯状疱疹 その4

アメナリーフ(ウイルスの活動を抑える薬)を飲み始めて5日目くらいから、発疹の膨らみが全体に低くなってきたように見えました。痛みもましになって、1日3回、食後に飲んでいたロキソニン(痛み止めの薬)を昼食後の分はやめてみましたが、痛くならず大…

帯状疱疹 その3

帯状疱疹という診断が下りてから、バラシクロビルを飲んでいた5日間の間に、倦怠感がだんだん強くなって、日によっては昼間も横になってしまうほどでした。痛みは、初めは胸の右側だけだったのに左側も痛くなってきました。普通、帯状疱疹は体の右側か左側か…

お肌がふんわりピカピカの横山裕

前の記事に書いた朝ドラ「舞い上がれ!」でヒロインの兄を演じているのは横山裕(ゆう)。関ジャニ∞(エイト)のメンバーです。 この人、色白でいつ見てもお肌がふんわりピカピカととてもきれいなんです。アイドルとは言っても関ジャニ∞の中では最年長の41歳…

帯状疱疹 その2

4日目。背中の痛みが治らず、整形外科に行きました。骨粗鬆症なので、もしかして骨折? と思ったのです。レントゲンを撮ったりして診察してもらいましたが、「幸か不幸か異常はありません」とのこと。「幸か不幸か」って、どういうこと? 整形外科医の紹介…

帯状疱疹 その1

昨年末、帯状疱疹という病気になって、ずいぶん痛い思いをしました。体力や免疫力の落ちる高齢者に多い病気ですが、若い人もかかることがあります。 体に発疹が出て帯状疱疹かもしれないと思ったら、1日も早く、ではなく1時間も早くお医者さんに行くこと。…

新春能「翁」(大槻能楽堂) 1月4日

何年前からか、毎年、お正月の4日には大槻能楽堂で「翁」を見ています。今年は以前も書きましたように、私の大好きな大槻文藏さんが出演されないので、残念でたまらなかったのですが、それでもやっぱり「翁」を見ないとお正月が来た気がしないのです。 今年…

今年のおせち

明けましておめでとうございます。 このお正月も(ほぼ)手作りおせちでお祝いしました。 一の重。 左上から時計回りに数の子、昆布巻き、紅白かまぼこ、ごまめ、紅白なます、棒だら、中央が黒豆。 二の重。 左上からきんとん、ゆず大根、伊達巻き、サワラ西…