冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

初心者向け俳句講座、2回目の句会でした

 3月末、初心者向け俳句講座の2回目の句会が開かれました。出席者は先生を含めて5人。ほかに、欠席だけれど句だけで参加した方が一人いました。全部で20の句が集まりました。

 一般の句会とは少しルールが違うかもしれないのですが、この講座の句会では、先生を除く参加者が特選1句と佳作2句を選びます。先生は特選3句を選び、「天・地・人」のランクをつけます。佳作は6句選びます。
 
 結果、先生の特選「天」と、受講生の特選1、佳作2を勝ち取ったのは
 
    陽のあたる坂のどこかに沈丁花

 私も佳作に選びました。Aさんの作品です。

 先生の特選「地」と、受講生の佳作2をもらったのは

    眉ペンのやはらかき朝桃の花

 なんと、私の作った句だったんです! うれしい!
 Aさんから「女性らしい繊細さが感じられる」という評をいただきました。私自身はあんまり女性らしくはないんですけどもね。

 先生の特選「人」をもらい、私も佳作に選んだのは

    白木蓮飛び立つ前の小鳥たち

 これもAさんの作品でした。Aさん、すごい! 先生のほかは私しか選んでいなかったのがなんだかうれしかったです。

 そして、私が特選にしたのは

    春の子よ走って転ぶまた走る

 でした。開けてびっくり、先生の句だったのです。私以外は誰も佳作にすら選んでいませんでした。句の鑑賞眼ができてきたかな? と、これもうれしくてたまりませんでした。

 私が提出した残り2句は佳作一つもいただけず、撃沈。そのうち

    春服でスキップ跳ねる歩道かな

 については、先生から、「スキップ」と「跳ねる」は同じ意味になっているので、「春服がスキップ横断歩道かな」とすると良いのでは? とのアドバイスをいただきました。
 もともと、横断歩道を幼い女の子が明るくなった春の光の下をスキップで渡っていく光景を見て詠んだ句だったのです。「横断歩道」は長すぎると思って「歩道」にしていたのですが、先生のおっしゃるようにすればよかったんですね。

 もう1句は

     愛猫の昔語りや恋の夜

 「猫の恋」という季語から妄想を膨らませて作ったのですが、まったく評価されませんでした。意味がわからなかったでしょうか。

 2度目の句会は1度目に比べると飛躍的な成果を上げることができました。これでますますやる気が湧いてきました。俳句、これからも頑張ります!