冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

王子公園から摩耶山掬星台、穂高湖〜六甲ケーブルへ14km

 寒さがぶり返した週末、阪急ハイキングに行きました。
 阪急電車神戸線の王子公園駅北側にある王子公園を9時半に出発。前もってスタッフさんから「今日のコースは一般向きと表示していますがかなりハードなので、疲れた方は途中の掬星(きくせい)台からロープウェーで下山してください」との説明がありました。
 道路沿いに北東方向へ歩きます。ずいぶん阪急六甲駅の近くまで戻りました。阪急六甲から出発したほうが早いやん! と思いましたが、おそらく阪急六甲駅の近くには王子公園のように多人数が集合できる場所がないのでしょう。
 30〜40分歩いた後、山道に入ります。
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 最初は緩やかですが、すぐにきつい登りが始まりました。そしてこれが延々と2時間近く続くのです。そのしんどさと言ったら! 短い足を思いきり伸ばさないと登れないような場所もたくさんあります。息が上がりましたが苦しいほどではなく、ときどき休憩を取ってお水を飲んだりしながら何とか歩き続けました。
 摩耶山の掬星台に着いたのは12時頃。足が疲れきっていました。ようやくお昼休憩です。
 眺望が素晴らしく、神戸の街や海が見渡せます。
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「手で星が掬(すく)えるほどの美しい夜景が眺められる」ことから、この名前がつけられたのだとか。
 摩耶詣祭りというのが行われていて、黄色い法衣をまとった摩耶山天上寺のお坊さんが広場でお経を上げています。突然、ものすごい煙が立ち込めたと思ったら、護摩を焚いていたのでした。
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 ここでも「体調の悪い方はロープウェーで降りてください」とアナウンスが。今までの山歩きでは、昼休憩後は緩やかなアップダウンを繰り返しながら降りて行くというパターンが多かったので、疲れてはいましたが大丈夫だろうと考えてゴールまで歩くことにしました。ところが、ここからがまだまだきつかったのです。
 アゴニー坂という急坂を下り、道路沿いの道を少し歩いて、穂高湖畔へ。この辺りは周囲がとてもきれいです。
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 空気が澄みきっているように感じられました。水路沿いの気持ちの良い道を歩きます。
 ここまでは楽だったのですが、この後、また急な上り坂が始まり、1時間近くも続きました。足が疲れきっているのでこたえます。普段から歩くのが遅い私ですが、さらにスピードが落ちていたので、後から来る人に何度も道を譲り、マイペースで進みました。
 ようやくまた道路沿いの道に出て、30分余りはのんびり歩き、2時半ごろゴールの六甲ケーブル山上駅に到着です。
 ケーブルに10分乗って、六甲ケーブル下駅へ。阪急六甲までバスに乗るようにと案内されていましたが、バスがひどく混み合っていたので、歩いて下ることにしました。3時20分頃、阪急六甲の駅に着きました。
 あとで調べてみたら、王子公園の標高は50〜60m。掬星台は690m。アゴニー坂を下った地点が600mで、そこからまた登って、ピークの六甲山記念碑台(いつ通過したのかよくわかりませんでした)は795.6mだったのです。掬星台までおよそ650mを2時間で一気に登り、午後はさらに200m近くも登ったのでした。こんな高低差を歩ききったのは初めてだし、自分がこんなに歩けるとは思いもしませんでした。
 前日に阪急ハイキングのホームページを見て、かなりハードなコースだということはわかっていたものの、標高800m近くまで登ることは理解しておらず、びっくりの連続でした。
 ガイド付きで、集団で動くハイキングだからそれでもよかったわけですけれども、やはり事前にもっときちんとコースを調べておかないといけないですね。
 (このココログ、最近リニューアルされてから操作がうまく行きません。改行が反映されないし、写真も思うように配置できない状態。しばらく様子を見ることにします。)