冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

後発性白内障のレーザー治療

 最近ひどく目が悪くなって、視界がぼやけていました。近くも遠くも見えにくい。手で片目ずつ隠して確かめると、特に右目の見え方が悪いのです。トシのせいかな? とは思ったけれど、何かの病気かもしれないので一度診てもらおうと、月曜日に眼科を受診。検査の結果、右目の視力がかなり落ちていて、原因は後発性白内障とわかりました。

 この病気は白内障の手術を受けた人のうち、2〜3割に起きるのだとか。比較的若い年齢で白内障手術を受けた場合に起こりやすいとのことでした。

 白内障の手術では水晶体を砕いて吸い出し、人工の水晶体を入れます。この水晶体は水晶体嚢という袋に入っていて、この袋は手術では取り替えません。ここに濁りが出てくるのが後発性白内障なのだそうです。レーザー治療を1回するだけで治るし、短時間ですみ、痛みはまったくないとの説明を聞いて、二日後の昨日、受けてきました。

 まず眼圧を測ります。次に目の細胞の写真を撮ります。それから瞳孔を開く目薬を15分の間隔で2回差します。瞳孔が開くと、暗くした部屋に入りました。

 椅子に座り、頭を固定した状態でコンタクトを目に入れます。私はコンタクトを使ったことがないからか、これが少し痛かった。器械を覗き込んでいるとすごく眩しい光が当てられ、10回くらいカシャッという音がしました。レーザーで水晶体嚢の後ろ側を切開したらしいです。水晶体が入ったまま水晶体嚢の濁った部分を取り除くのですって。

 たしかに、レーザー治療そのものには痛みはまったくありませんでしたし、あっという間に終わりました。でも、私は緊張しいなので、体がガチガチに固まってしまい、医師から「肩の力を抜いてください」と何度も言われてもなかなかそれができず、ひたすら「早く終わって欲しい!」と念じていました。

 瞳孔が開いた状態は3〜4時間続き、その間は右目がぼーっとしているので、車の運転はできません。それ以外は何も制約がなく、ふだんどおりの生活で大丈夫。治療の効果はてきめん、夕方から急に右目がすっきりとよく見えるようになりました。費用は5900円ほど。炎症を抑える目薬が処方され、こちらは450円でした。手術後の状態を調べるため、1週間後に検査に行くことになっています。

 前もって医師から「右目がよく見えるようになると、左目が気になるかもしれません」と言われています。左目も、右目ほどではないけれど、濁りが出てきているらしいのです。たしかに、今日は左目がややぼやけている感じがしてきました。左目も治療を受けるかどうか、思案中です。