冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

東おたふく山から六甲山頂、有馬温泉で一泊

 その後、山の会でAランクの例会(ハイキング)に2回、A健(健脚の意味)ランクの例会に2回、行きました。Aの例会が物足りなくなって、A健の例会に行くと、少しはきつい登り下りがあるけれど、歩きがいがあってとても楽しい! 暑い日でも山道は涼しいので、汗をかきながらも気持ちよく歩けます。

 それはさておき、中旬に初めて六甲山頂まで登り、有馬に下りて一泊したので、そのときのことを書いておきます。山の会で知り合ったSさんが有馬温泉の豪華な会員制ホテルの株主優待券を知り合いからもらい、それを使えば素泊まりなら5400円で泊まれるので一緒に行きませんか? と誘ってくれたのです。同じく山の会で知り合ったゆこりんさんが「それなら六甲山頂に登って有馬へ下りましょう」と提案してくれ、お二人に比べると山歩きの実力がぐんと落ちる私も参加させてもらうことにしたのでした。

 阪急電車神戸線芦屋川駅からバスに乗り、東おたふく山登り口のバス停で下車。ストレッチをして、山頂まで登ります。地笹が生い茂って、道を覆っているところもありました。山頂付近では10人ほどのグループが地笹刈りをしていました。

 昔は、東おたふく山の山頂付近はススキが群生して見事だったそうです。ところが、温暖化の影響なのか、地笹が勢力を広げ、ススキなどのほかの植物はほとんど見られなくなってしまいました。それで近年、いくつもの登山愛好者の団体が協力して、地笹刈りに取り組んでいるのです。

 ただ、昨年からマダニに噛まれて重篤感染症にかかる人が出てきて、マダニは地笹にたくさん生息していることから、地笹刈りをしばらく見合わせようという動きもあるようです。マダニに噛まれたら大変なので(病気を持っていないマダニなら大丈夫らしいですが)、笹薮を進むときは「マダニ、来るな!」と叫び(?)ながら歩きました。

 山頂からいったん下って、六甲山頂に登ります。

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 日にちが経ってしまったので細かいことは忘れてしまったのですが(記憶が薄れるのが早いので)、山頂に着いたとき、ものすごくうれしかったことだけは忘れられません。山歩きを始めてから2年ほどで、やっと六甲山頂にたどり着いたのですから。

 有馬の宿はとても大きくて豪華な建物でした。3人で予約したからか、眺望の良い角部屋で、ツインベッドプラス和室という広々として優雅なスペース。

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 写真の青い家具はソファで、ベッドは手前に白く写っている部分です。ベッドにもなりそうなソファが2台、置いてありました。

 温泉も最高に気持ち良く、露天風呂は格別でした。夕食は温泉街のお好み焼き屋さんで食べ、コンビニでおつまみと朝ごはんを買い込み、ホテルの自販機で缶ビールを買って、12時までおしゃべりに興じました。翌朝、11時のチェックアウトまでに2度、温泉を楽しみ、心身ともにリラックスして帰りました。梅雨のさなかなのにほとんど雨に降られず、奇跡みたいな二日間でした。