冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

7月初めからの山歩き

7月4日。

 山の会の例会で初めてSL(サブリーダー)をしました。「まん防」の期間中だったので、参加できる会員は12人限定。CL(チーフリーダー)とSLを除くと10人です。CLさんの話では、前日夜の電話受付で、定員オーバーのため、11人、お断りしたとのことでした。

 会員さん10人のうち、二人は80代の女性。病気のため片肺を切除したという男性も一人いました。暑い日だったこともあり、その方々に配慮しながら歩くことを心がけました。

 2班編成にして、私は1班の先頭を歩くことに。最後尾はベテランの会員さんにお願いしました。間に、このコースに詳しい方(CLさんのご夫君)が入ってくださったので、途中の分岐でその方に「こっちですよね」と聞きながら進んだりしました。80代の女性二人は私の班に、片肺切除の男性はCLさんの班に入りました。例会では基本、午前中はSLが先頭を歩き、午後はCLが先頭を歩きますが、この日は結局、午後も私が先頭を歩くことになりました。

 コースは、阪急電車宝塚線清荒神駅から渓谷沿いの道を登り、中山寺奥の院を経て、山頂展望所で昼休憩。午後は日差しの照りつける参道を避けて、木陰の多い細い道を選ぶようにして歩き、中山寺に下ります。3回半、下見をしたので、ほぼ分岐を間違えずに歩くことができました(わかっていなかったところがまだ1カ所ありました)。

 終始ゆっくり歩くようにしたので、80代の女性二人は元気に歩き通しました。片肺切除の男性は午前中、大汗をかいて、しんどそうでしたが、CLさんの対応が素晴らしく、午後には回復されて、無事にゴールしました。

 CLさんはじめ、CLさんのご夫君や、参加者の皆さん方に助けられて、初めてのSLをなんとか無事に終えることができ、ほっとしました。

 

7月11日。

 山の会の「体験ハイキング」に参加。友達のゆこりんさんがSLなのと、25日に私がSLをする体験ハイキングのコースと一部、共通するところがあったからです。

 「体験ハイキング」は入会希望者向けのイベントですが、会員も5名まで参加できます。ところがこの日は蓋を開けてみると、前日申し込んできた会員参加者はゼロで、私がただ一人の参加者になりました。体験の参加者は4人でした。

 コースは、阪急電車神戸線岡本駅から八幡谷を登り、七兵衛山、甲南パノラマ道を経て、横ノ池で昼休憩。午後は風吹岩、蛙岩、会下山(えげのやま)遺跡を経て芦屋川に下ります。晴れて、とても暑い日でしたが、体験参加の皆さんはとても元気。かなり歩き慣れているようでした。「私よりずっと足がしっかりしてるなあ」と感心してしまいました。

 歩きながらゆこりんさんと話ができたし、25日の体験ハイキングの予習にもなりました。

 

7月17日。

 友達のShさんを誘って、1週間後に迫った体験ハイキング(私がSLをします)の下見に行きました。ゆこりんさんに頼んで一通りコースを歩いてもらったことがあり、CLさんとの下見も済んでいるのですが、どちらも2カ月以上前のことで、一部は記憶が曖昧になっており、もう一度確認しておきたかったのです。

 コースは、阪急電車神戸線岡本駅から八幡谷登山口に入り、登る途中、山の神の分岐ではぶ谷に入ります。七兵衛山で早めの昼休憩を取り、横ノ池(本来はここで昼休憩)、風吹岩、道畔(みちあぜ)、鷹尾山、城山を経て芦屋川に下ります。ところが、6月下旬に2度、鷹尾山あたりでクマの目撃情報があったのです。その後は聞かないので大丈夫かもしれなかったのですが、女性二人なので万一の場合を考えてコースを変更。風吹岩から少し歩いて、間違えやすい分岐を確認してから戻り、蛙岩、会下山遺跡を通って芦屋川に下りました。

 Shさんに会ったのは久しぶりでした。私と同じように古典芸能が大好きな人なので、その方面の話題で会話が弾みました。風吹岩から会下山遺跡方面へ下りる道は歩きにくい上にずいぶん遠くて、少し疲れました。

 

7月25日。

 SLをつとめる体験ハイキングの本番です。会員参加者5名のほか、紹介者(体験参加者を紹介した会員)など3名が加わり、8名のグループに。CL、SLを含めて10人になりました。分割せず1班で行動することに。体験参加者は5名。こちらにはベテランのリーダーさんが二人付きます。会員グループの先頭を私が歩きました(午前、午後とも)。体験参加者はその後に続きます。

 コースは、阪急電車神戸線岡本駅から八幡谷登山口に入り、登る途中、山の神の分岐ではぶ谷に入ります。七兵衛山は最近、蜂がいるという情報が入っていたので寄らないことにして、横ノ池で昼休憩。午後は風吹岩、道畔(みちあぜ)、鷹尾山、城山を経て芦屋川に下ります。

 11日よりさらに気温が上がり、体験参加者のレベルもまちまちのようでしたので、ゆっくり歩き、決まった休憩ポイントのほかに、ほぼ10分ごとに水を飲むための休憩を取るようにしました。休憩ポイント間の所要時間をはっきりメモしていなかったので、次の休憩ポイントまでもうすぐの所に来ているのに補水休憩を取ったりしてしまいましたが、それ以外は順調でした。

 実を言うと、私はこの日の朝、おなかの調子が悪くて2、3回下痢をしてしまったのです。後で思えば、体調不良の場合はCLさんに連絡して、どなたかにSLを代わってもらうということも考えないといけなかったのですが、当日の朝では難しい。それに私はやる気満々で、そんなことを思いつきもしませんでした。昼ごはんも食欲がなくて少ししか食べられず、体に力が入っていなかったのか、2度、転びかけました。「この辺、危ないので気をつけて歩いてくださいね」と呼びかけた直後に自分が転びかけてしまったので、すごく恥ずかしかったです。

 とはいえ、熱中症になる人も怪我をする人も出ず、無事にゴールできたのが何よりでした。ゴール後のミーティングで体験参加者のうちのお一人が「最後まで歩き通せるかどうか自信がなかったのですが、何度も休憩してもらえたので助かりました」と感想をおっしゃったのがうれしかったです。

 

7月31日。

 Shさんを誘って六甲へ。と予定していたのですが、2度目のワクチン接種(29日でした)後、38.4℃の熱が出るなど体調がすぐれなかったため、中止しました。

 

8月8日。

 ゆこりんさんと二人で山へ。18日から2泊で立山へ連れて行ってもらうことになっていて、そのトレーニングを兼ねています。コースは神戸市営地下鉄谷上駅から森林植物園、徳川道、桜谷を経て摩耶山。昼休憩の後、地蔵谷を下り、市ケ原、布引滝を経て新神戸にゴールしました。

 徳川道も桜谷も、歩いていてとても気持ちの良い所でした。しかし、めちゃくちゃに暑い! 今まで経験したことのない暑さです。びっしょり汗をかき、頭がぼーっとしてくるので、「これは危ない」と、水(ポカリスエットを倍に薄めたもの。塩を少量、足さないといけないのに、うっかり忘れてしまいました)をたびたび飲みました。桜谷分岐から摩耶山まではおよそ1時間で登れましたし、摩耶山に登るほかのコースに比べればはるかに歩きやすくて助かりました。

 摩耶山に着くまでは「ロープウェイで下ろうか」と話したりもしていたのですが、掬星台に着き、風の通る日陰に座ってお弁当を食べたら元気が戻ってきたので、予定どおりのコースを歩いて下ることにしました。下りも暑かったです。

 途中、何カ所か、ヒグラシの声がシャワーのように降り注ぐ場所があり、幸せな気持ちになれました。

 結局、この日は13.5km、7時間半を歩き通しました。歩いているときはなぜかそれほど遠いとは感じず、「もういやだー」とも思わずに歩けて、不思議なほどでした。頭がぼーっとしていて思考力がなかったのかも? と思ったりしています。

 リハビリを始めてからこんなに歩いたことはなく、案外元気に歩き通せたので自信がつきました。立山、大丈夫かも(大丈夫でなかったら困りますが)。9月になったらBランクの例会に参加できるかも。