冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

三流(金剛流、喜多流、金春流)それぞれの「小鍛冶」キリ

 シテ方の流儀による仕舞の違いを先日のTTRプロジェクトの公演で見て、「こんなことを実現するなんてすごい!」と感嘆したのですが、今日、「ゆとりのかい」のUチューブ動画で、似たようなこと(というにはレベルがかなり違いますが)をしているのを見つけました。TTRのときとは異なり、最初に喜多流の「小鍛冶」キリの部分の仕舞を一通り舞っていますが、ほかの二流派については部分だけです。ざっくばらんにしゃべりながら「うちはこうだよ」と見せ合っている感じ。若手ならではの軽さが垣根を低くしてくれています。のんびりした感じのBGMまで流れていて、ほんわかムードです。

 

youtu.be

 「ゆとりのかい」は金剛流喜多流金春流、それぞれの若手シテ方能楽師3人のグループ。昨年の緊急事態宣言の頃から動画を公開しています。トークが気楽な雰囲気で、とっつきやすい。本番の舞台では皆さん、見違えるほど凛々しいのでしょう。

 金剛流京都市内に本拠があるので、山田伊純(いすみ)さんの舞台は実際に拝見したことがあり、かっこよかったです。

 くるっと回転してぴたっと着地する動きを「飛び返り」と言うんだ! 初めて知りました。