冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

俳句作りを続けています

 前回は説明し過ぎたと反省しています。読み手が自由に想像する余地を残さないといけないですね。

10月30日に作った句

 秋天や庭の雀に米をまく

 秋深し急がぬメールの返事待つ

 新蕎麦を打つ手ちひさき友の笑み

 装束に秋を映して能楽堂

10月31日に作った句

 玲瓏という語のありて秋の朝

11月1日に作った句

 いつも見ている番組「NHK俳句」のホームページをのぞくと、11月末締め切りの題が告知されていました。
 そのうち、「冬の空」「クリスマス」を使った句を考えてみました。
 秋の句もあります。

 観覧車ひとりで揺れる冬の空

 クリスマスケーキ売る手のかじかみて

 ささやかなハレ子のおらぬクリスマス

 クリスマスそっと紅引く鏡かな

*フィクションです。デートに出かける前の女性をイメージしました。

 クリスマス夜の真珠を身につけて

*これもフィクションです。

 遠ざかる思ひ出ありて冬の空

 自転車の母子(ははこ)膨らむ冬の空

 アンテナのきっぱり立てり冬の空

 桜もみじ空家の庭に呆然と

 秋天やピアノの稽古ぽつぽつと