冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

初春文楽公演 「良弁杉由来」など

ここで写真を2枚、アップしておきます。 舞台前方の天井に飾られる、毎年恒例の額と鯛です。 額の文字は、今年は東大寺の方が書かれていました。二部の演目「良弁杉の由来」の主な舞台が東大寺なので、そのゆかりでしょう。 鯛は、ギョロ目で可愛らしい。 …

初春文楽 呂太夫が語る「俊寛」の深さ

「平家女護島 鬼界が島の段」は通称「俊寛」。平家物語に材をとった能の曲「俊寛」をもとに、近松門左衛門が書いた作品です。初演の翌年に歌舞伎にも取り入れられています。 『歌舞伎ハンドブック』(三省堂)から、あらすじを紹介します。(適宜、改行しま…

初春文楽「摂州合邦辻」

上演中の初春文楽公演を一部、二部ともに見ました。今回の公演は八代目竹本綱太夫五十回忌追善と豊竹咲甫(さきほ)太夫改め六代目竹本織太夫襲名披露の公演です。 その「口上」は一部で行われました。正面に八代目竹本綱太夫のモノクロ写真。私はこの方を存…

能「二人静」を見ました

1月8日(月・祝)の午後、大津市伝統芸能会館で能「二人静」を見ました。主な出演者は次のとおりです。 シテ 女、静御前の霊 片山九郎右衛門 シテツレ 菜摘女 味方 玄(しずか) ワキ 神職 原 大 大鼓 河村 大 小鼓 吉阪 一郎 笛 森田 保美 以下、チラシから…

シネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」「二人椀久」が上映中です

シネマ歌舞伎「京鹿子(きょうかのこ)娘五人道成寺」と「二人椀久(ににんわんきゅう)」の二本立てが今、上映中です。どちらも坂東玉三郎が主演する映画で、華麗な舞踊を堪能することができます。 先週の土曜日から上映が始まっていますから、上映期間はあ…

「お正客バトル」

前の記事で、初釜の日にお正客を引き受けたことを書きました。私の年齢、お茶歴から言うと、先生側(実際には、準備と当日の運営を手伝っているお弟子さんたち)から「お正客を」と頼まれると、断れないのです。 私はお茶人としては謙遜でなく極めて未熟で、…

初釜の装い

7日は茶道の先生宅で初釜が行われました。私が師事しているのは 80代後半の女性の先生ですが、50代の息子さんも先生で、主に若いお弟子さんを教えておられます。両方のお弟子さんを合わせると、40人を超す大所帯です。 いくら先生のお宅が広いと言っても、…

「翁」を見た日の着物

「翁」を見た日の装いです。 沈んだピンク色地の付け下げ。実家の母の古い着物です。着た形跡がなく、新品のようでした。しっとりした色合いなので、長く愛用しています。 絞りと刺繍で組紐が表現されています。組紐の柄には吉祥の意味があるそうです。 有栖…

能「翁」を見ました

4日、大槻能楽堂で「翁」を見ました。今年初めての観能です。 主な出演者は次のとおりでした。 翁 観世銕之丞(てつのじょう) 三番叟 野村萬斎 千歳 観世淳夫 面箱 野村太一郎 笛 藤田六郎兵衛 小鼓 頭取 大倉源次郎 大鼓 河村 大 「翁」を見るのは昨年のお…