冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

能「烏帽子折」(京都観世会館)

「烏帽子折(えぼしおり)」のあらすじです。 京都で貴重な品々を買い込んだ商人の吉次(ワキ)・吉六(ワキツレ)兄弟は東に向かって旅立つ。そこへ一人の少年(子方)が来て、旅の道連れにしてほしいと頼む。この少年、実は鞍馬山を飛び出した牛若で、追わ…

能「弱法師」(普通バージョン、京都観世会館)

土曜に続いて日曜も観能でした。京都観世会二月例会。プログラムは、 能 弱法師 狂言 二九十八 能 源氏供養 仕舞 白楽天 笹之段 須磨源氏 能 烏帽子折でした。 「弱法師」は先日の大槻能楽堂での公演とは異なり、普通バージョンです(「普通バージョン」とい…

能「屋島」(大槻能楽堂)

土曜日に大槻能楽堂で「屋島」を見ました。「大槻能楽堂自主公演能」という定例の公演で、去年の早い時期から告知されていました。 私は大槻能楽堂の友の会に入っているので、早めにチケットを取ることもできたのですが、ごく最近までこの「屋島」という曲に…

摂津峡から阿武山、新池ハニワ工場公園へ10km

この前の日曜日、JRハイキングに行きました。「摂津峡公園〜阿武山登山・古墳巡りコース」というものです。 JR高槻駅に9時40分に集合。摂津峡に近い市バス塚脇バス停までバスで移動します。主催者が貸切バスを1台、予約してくださっていたのですが、参加者が…

菊水山から烏原貯水池へ

先日、そらまめさん、Hさんとハイキングに行きました。この顔ぶれで歩くのは久しぶりで、とてもうれしい! 神戸電鉄の鈴蘭台駅を10時過ぎに出発。少し歩いて、菊水山の登山口に着きました。 初めは少し傾斜の強い階段が続いて、すぐに息切れが。それなりに鍛…

俊徳丸伝説

「弱法師」に出てくる「俊徳丸」という人物は古い説話の主人公です。ウィキペディアには、 河内国高安の長者の息子で、継母の呪いによって失明し落魄するが、恋仲にあった娘・乙姫の助けで四天王寺の観音に祈願することによって病が癒える。 この題材をもと…

能「弱法師」(世阿弥自筆本、大槻能楽堂)

素謡「屋島」に続いて能「弱法師(よろぼし)」が上演されました。主な出演者は次のとおりです。 シテ 大槻文藏 ツレ 武富康之 ワキ 福王茂十郎 ワキツレ 是川正彦 同 喜多雅人 大鼓 山本哲也 小鼓 清水晧祐 笛 赤井啓三 間(アイ) 茂山七五三 同 茂山千三…

「弓流し」とは+景清、阿古屋

義経の亡霊が語る「弓流し」の話とは? 以下、謡の詞章から説明します(私の意訳です)。 屋島の戦いでは源氏方は陸におり、平家方は海に船を浮かべていました。そのさなか、義経は弓を取り落としてしまいます。 弓は波に流されて平家方の船に近づき、平家の…

素謡「屋島」(大槻能楽堂)

昨日、大槻能楽堂で大阪観世会定期能を見ました。大槻文藏さんがシテを務める「弱法師(よろぼし)」を見るのが主な目的でした。 開演後、最初の曲は「屋島」の「素謡」でした。これがとても面白かったので、まずここから書くことにします。 「素謡」という…

今城塚古墳など12km

この前の日曜日、久しぶりに歩きに行きました。「JRふれあいハイキング」の催しです。 JR京都線の島本駅で集合、摂津富田駅で解散するというもので、途中、「太閤道」というところを通るのです。ここがややきついところもある山道で、展望が素晴らしいのだと…

金剛能楽堂で今年三度目の「翁」

先月27日(日)、京都の金剛能楽堂で「翁」を見ました。金剛流の「翁」は私が今まで見てきた観世流の「翁」とは少し違っていました。 観世流では鏡の間で切火をしてから(客席からは見えません。火打石を打つカチカチという音だけが聞こえます)、揚幕の客席…