冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

2017-01-01から1年間の記事一覧

文化庁芸術祭賞受賞者にこの方々とこのドラマ

文化庁芸術祭賞の受賞者が発表されました。そのリスト中に、私が今までに「いいな!」と思ってきた方や作品を複数、見つけました。 演劇部門の優秀賞に善竹隆司さん。狂言師です。いつ、どこの舞台で拝見したのか思い出せないのですが、その声の素晴らしさ、…

大掃除

数日前に懸案の下駄箱掃除を片付け、今日はアルミサッシのレールを掃除。と言っても、DKの南側にある幅2間の掃き出し窓だけです。 普段からきれいにしていれば、年末の慌ただしい時期に時間を取られなくて済むのに。とわかっていながら、ずっとほったらかし…

能「江口」は着物で

「江口」を見た日は、着物を着ました。 15年くらい前に、お茶の社中の先輩から譲っていただいたお召の着物です。その頃60代だった方の若い頃の着物。しつけ糸がついた新品でした。グレーに見える部分は細い縦縞になっています。 この着物を着て人に会うと、…

能「江口」続き

主な出演者は次の通りです。 シテ 友枝昭世 ワキ 福王茂十郎 ワキツレ 広谷和夫、福王和幸 大鼓 山本哲也 小鼓 横山晴明 笛 杉 市和 友枝昭世さんの謡は聴いていると胸にじかに飛び込んでくる感じがして、涙ぐみそうになりました。静止している時の佇まいか…

能「江口」を見ました

16日(土)、大槻能楽堂で能「江口」を見ました。 法円坂の交差点から上町通りに入ると、もみじ並木の紅葉が見事です。 12月も半ばだというのに、まだ紅葉が見られるのは不思議な気がしました。 「江口」のあらすじを、当日配られた資料から紹介します。 摂…

義母が老健施設に入所

短日や老ひたる母の薄き眉 ハイキングの日、4時ごろ家に帰ると、昼間、義母の体に異変があったそうで、夫がケアマネさんからの連絡を待っていました。 義母は、もうすぐ卒寿。70代から患っている難病のせいで足の筋肉が弱り、義弟と二人暮らしの家で療養し…

再度山(ふたたびさん)ハイキング

12日(火)、神戸の再度山へハイキングに行きました。そらまめさんと、もう一人の友達と、3人連れです。 寒波がやってきて、神戸の最高気温は6℃の予想。山はもっと寒いはずなので、しっかり着込んで行きました。なんと、6枚も。恥ずかしいので、友達にはナ…

冬薔薇

一輪の我ここに在り冬薔薇(そうび) 句会から数日経って、あの日は採らなかったこの句がしみじみと良い句だなあと感じられてきました。 風格があり、イメージが鮮やかです。 中七の「我ここに在り」、作ったご本人は「バラから受けた印象です」とおっしゃっ…

句会でした

今日の午前中は「初めての俳句講座」の3回目。句会でした。 出席者は講師の先生を含めて10人。ほかに、欠席だけれど作品だけ出した方が一人いたので、11人の参加になりました。全員、中高年の女性です。句は合計30句でした。 私が投句したのは3句です。 …

句会は明日

句会がいよいよ明日に迫りました。今日中に新しい句をいくつか作りたい! だけど、作ってから推敲をしないといけないので、あまりぎりぎりでは困るのです。 3日(日)以後の句 秋天や姿は見えず鵙(もず)の声 葡萄酒の温もりしんと十二月 ↑snowdropさんへの…

新聞の俳句投稿欄を読んで

週に一度掲載される新聞の俳句読者投稿欄を読むのが楽しみになってきました。必ずいくつか、心に「!」マークが灯る作品があります。 今日の私の特選は ひと眠りしに行く床屋冬隣 大野兼司 でした。響きの柔らかい季語「冬隣」がぴったりの句! 「床屋」とい…

季語が難しい!

「初めての俳句講座」の第3回、句会が来週に迫ってきたのに、課題の「晩秋から初冬にかけての季語を使った句」がなかなかできません。 「凩や…」とか「…冬隣」とか、始終考えているのに、一向に浮かばないのです。先に季語を決める、というところに無理があ…

2017年の観能記録

能は以前から、鍛え抜かれた生の声が能楽堂に響き渡る感じが好きで、ときどき見に行っていました。本格的に見始めたのは今年になってからです。大槻文藏さん、友枝昭世さんのような上手な方がシテを演じる能を見ると、心身が癒され清められる感じがして、病…

「清経」「葵上」は着物で

23日は着物を着て行きました。 青色地に葡萄唐草柄の小紋。東寺の弘法市で手に入れたものです。帯は鬘帯文様の名古屋帯。西陣にある「織成館(おりなすかん)」でずいぶん昔に安く購入しました。 鬘帯は能で女性役の髪を飾るアクセサリーです。 帯締めは紅葉…

能「清経」、「葵上」などを見ました

23日(祝日)、大槻能楽堂へ。「大槻文蔵 裕一の会」を見ました。大槻秀夫さん(文蔵さんのお父さん)の二十七回忌追善公演だそうで、約4時間みっちり、顔ぶれも豪華でした。 まず、能「清経」。シテは大槻文蔵(人間国宝、以下、「さん」を省略します)。 …

箏の演奏会は着物で

相楽園へ箏の演奏を聴きに行った日は、着物を着て行きました。文楽鑑賞の日に着るつもりで用意していた一揃えをようやく着ることができました。 無地の紬に塩瀬の名古屋帯。帯は黒地に唐子の文様です。帯締め、帯揚げは色づいた銀杏のイメージ。 お太鼓には…

相楽園で箏の演奏会

日曜日は神戸の相楽園へ。 旧友が出演する箏(琴)の演奏会を聴くためです。 前半は江戸時代〜明治時代に作られた曲が3曲。後半は現代曲が2曲。締めくくりは童謡のメドレーでした。 どの曲も尺八と箏の合奏。三味線が加わった曲もありました。箏は、低音部…

能「松山天狗」を見ました

土曜日に大阪の大槻能楽堂で「松山天狗」という曲を見ました。 この題からは想像しにくいですが、流罪になりその地で没した崇徳院の御陵を西行法師が訪ね、歌を捧げて弔う、というお話です。 お約束どおり老人が現れて御陵へと案内した後、墓の中に消え、夜…

文楽11月公演 「心中宵庚申」「紅葉狩」

木曜日に大阪の国立文楽劇場で「心中宵庚申(こうしん)」と「紅葉狩」を見ました。どちらもこれまでに何度か見たことのある演目です。 「心中宵庚申」は近松門左衛門作。お千代と半兵衛という、恋人同士ではなく夫婦が心中するところが珍しい。現実に起きた…

摂津峡でハイキング。俳句も作りました

友達のそらまめさんから誘ってもらい、火曜日に大阪の摂津峡でハイキングをしました。天気は晴れ、気温もほどよく、絶好の行楽日和です。女性ばかり4人、お昼の休憩を挟んでおよそ2時間半、歩きました。 コースは初心者の私に配慮してくれて、歩きやすい道…

京都で顔見世興行のお練り。そこで一句

先日の日曜日、京都で顔見世興行を目前にしたお練りが行われました。芝翫(しかん)の名前を襲名した中村橋之助と、同時にそれぞれ新しい名前を名乗ることになった3人の息子の襲名披露が行われるので、親子4人のお練りでした。 いつもの会場、南座が耐震工…

「はじめての俳句」講座第2回に参加しました その2

後半は「ひとりの俳人の句をまとめて詠んでみましょう」。星野立子(たつこ)が取り上げられました。 しんしんと寒さがたのし歩みゆく たはむれにハンカチ振って別れけり 春たのしなせば片づく用ばかり 美しき緑走れり夏料理 考へても疲るるばかり曼珠沙華 …

「はじめての俳句」講座第2回に参加しました

月1回の「はじめての俳句」講座、第2回です。 「晩秋の季語を学び、名句を読み味わいましょう」と、講師の先生がレジュメにあげた句は7つ。 季語 秋の暮 此道や行人なしに秋の暮 松尾芭蕉 季語 行秋 行く秋や水の中にも風の音 正岡子規 季語 秋深し 秋深き…

俳句作りを続けています

前回は説明し過ぎたと反省しています。読み手が自由に想像する余地を残さないといけないですね。 10月30日に作った句 秋天や庭の雀に米をまく 秋深し急がぬメールの返事待つ 新蕎麦を打つ手ちひさき友の笑み 装束に秋を映して能楽堂 10月31日に作った句 玲瓏…

句作に励んでいます

このところほぼ毎日、俳句を作っています。ジムで運動している時や、家事を片付けている時など、ずっと考えていて、まとまるとノートに書きます。 難しいと感じることもなく、するするとできます。が、しょせん素人なので、我ながらレベルは低いです。一つ一…

「国宝展」で龍光院所蔵の曜変天目茶碗を見ました

京都国立博物館で開かれている「国宝展」に行ってきました。 人混みは苦手なので、行くつもりはなかったのですが、先日放送された「日曜美術館」で大徳寺龍光院所蔵の曜変天目茶碗が展示されていると知り、「ぜひ見ておかなくては」と思い立ったのです。 国…

文化功労者の中にこの方々が

今年度の文化勲章受章者、文化功労者が発表されました。15人の文化功労者の中に、私が敬愛していたり、お仕事に興味を持っている方々が5人、含まれていました。 15人中5人というのはとても比率が高い。こんなことは初めてです。 まず、女流義太夫の第…

能「松風」を見ました

京都観世会館で能「松風」を見ました。 数多い能の曲の中でもとりわけ人気の高い作品。以前から見たいと思っていたところ、ようやく念願がかないました。 チラシに掲載されたあらすじの一部を紹介します。 西国行脚の僧が須磨の浦に着くと、磯辺に立つ由あり…

骨密度が1%上がりました

整形外科へ、半年に一度の骨密度検査に行きました。 昨秋、骨密度を調べてもらったら、同年齢の人の平均値の85%しかないことがわかり、骨粗しょう症と診断されました。薬ではなく、ビタミンDを錠剤にしたものを処方されました。ビタミンDはカルシウムの吸収…

「はじめての俳句」講座に参加しました

某カルチャーセンターで開かれた「はじめての俳句」講座に参加してきました。 月に一度のペースで3カ月続く、短期の講座です。 講座が始まる前、隣に座っている方にお聞きしたところでは、3回を1クールとして、ずっと続けていくこともできるのだそう。そ…