冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

京都観世会館の字幕表示サービス

京都観世会館では昨年から字幕サービスを提供しています。国立文楽劇場では舞台の上の方に電光掲示板のようなものが取り付けられていて、そこに太夫が語る床本の文言が表示されます。京都観世会館の場合はそういう方式ではなく、スマホのような機器を貸し出…

能「葛城」大和舞 その2(京都観世会館1月例会)

後見が1m弱四方の台の四隅に柱を立てて幕で覆ったもの(「山」というらしいです)を舞台中央、小鼓方・大鼓方の前あたりに運び出します。幕は白で、屋根もわただったか、白いもので覆われています。雪を表しているのです。 前シテは白い唐織を壺折りにした…

能「葛城(かづらき)」 大和舞 その1(京都観世会館1月例会)

休憩を挟んで、「葛城」です。あらすじを当日のチラシから紹介します。一部、文言を書き加えたり改行したりしています。 出羽の羽黒山から来た山伏が大和国葛城山に入り、吹雪に遭う。すると一人の里の女が山伏に声をかけ、(谷底の)庵に案内する。この葛城…

能「鶴亀」(京都観世会館1月例会)

「翁」に続いて「鶴亀」が上演されました。題からわかるとおり、祝儀の曲です。あらすじと解説を当日のチラシからお借りします。 新春、中国の王宮では群臣が皇帝の前に集い、節会が行われる。まず官人が口開きをし、荘重な囃子(真之来序)で皇帝が現れ、玉…

能「翁」「鶴亀」「葛城」「小鍛冶」を見ました(京都観世会館)

10日(日)、今年初めて能を見ました。京都観世会の1月例会です。一番の目的は「翁」を見ることでした。 この数年はいつも1月4日に大阪の大槻能楽堂で大槻文藏さんの「翁」を拝見してきました。ところが今年は新型コロナの関係で公演が行われなかったので…

テレビで見た映画「シャーロック・ホームズ最後の事件」

ホームズものは怖いことも多いので、どうしようかな? と迷いながら録画したこの映画、秀作でした。2016年に公開された作品だそうです。 ホームズは93歳(!)。引退して30年になります。地方の緑ゆたかな土地で古い館に住み、病を抱えながら養蜂を趣味とし…

年始のテレビ番組

年明けに見たテレビ番組で一番興味深かったのは、1月2日にNHKで放送された「100分de萩尾望都」です。 萩尾望都の作品は「トーマの心臓」「ポーの一族」「11人いる!」など読んだことがあるのですが、絵の美しさと不思議な雰囲気に心を引かれながらも、意味が…