冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

賤ヶ岳縦走

 この秋は山に行っても、紅葉する前に落ちてしまった葉が多くて、ひょっとしたら紅葉が見られないうちに秋が終わるんじゃないかと悲観したりしましたが、時期が遅めだっただけで、そこそこきれいな紅葉が見られました。

 11月19日、六甲山森林植物園。

 

 

 11月25日、中山寺奥之院。

 

 

 11月30日に京都へ。出発直後に八坂神社、南禅寺と、観光名所の紅葉見物。山の紅葉を楽しむようになってからというもの、京都などの紅葉スポットには行かなくなっていました。山の紅葉が素晴らしいので、わざわざ京都まで出かけようと思わなくなったのです。

 ところが、久しぶりに見た京都の紅葉はとてもきれいでした! 山の紅葉とはまた一味違うのです。よく手入れされているからか、全体の姿が洗練されているように感じられました。それに、京都は朝晩の気温差が大きいので、紅葉の色が冴えるのかもしれません。平日の朝だったので観光客がそれほど多くなかったのもよかったです。残念ながら写真は撮っていません。

 この日は南禅寺の裏手から京都トレイルの道を経て大文字山に登り、その北側にある二段お滝谷道、玄孫(やしゃご)熊山、子熊山、熊山、めがね峠を経て銀閣寺道に下りました。急登急降の連続でしたが静かな山道でとても気持ちの良いコースでした。12kmくらい歩きました。

 そして12月13日、賤ヶ岳を縦走しました。賤ヶ岳は以前、友達に連れて行ってもらったことがあるのですが、その時は賤ヶ岳に登って下りただけでした。今回はJRの河毛駅からタクシーで宇賀神社へ。ここから山道に入り、山本山(322m)→古保利古墳群→赤尾城址(302m)と、琵琶湖を西に眺めながら北上して賤ヶ岳(420m)へ。琵琶湖と余呉湖の両方が見える絶景ポイントです。

 さらに公法寺山(367m)、大平良山(456m)、権現峠(375m)を経て余呉湖の北側にある余呉湖ビジターセンターに下り、JR余呉駅から帰途につきました。急な登りと下りの連続で、しかも15kmものロングコース。こんなによく歩いたのは久しぶりでした。

 尾根道は冷たい風が吹きつけて体が冷えるし、やや風の弱い急登では汗だくになるしで、着たり脱いだりと衣類の調整が忙しかったです。

 途中、素晴らしい眺めに癒されました。

 

 

 この辺り、古墳がとても多いのです。上の写真のこんもりした盛り上がりもたぶん古墳だと思います。

 山の会に入って4年半になりました。これまでは体の故障(かがと、腰、膝)や病気で山歩きをしばらく中断しないといけなくなったことがたびたびあり、そのたびにせっかく足を鍛えたのに元の木阿弥というパターンを繰り返してきました。そうするうちにちょっとは体が強くなってきたのか、筋肉量が増えてきたのかわかりませんが、この1年は軽い風邪を引いたくらいでたいしたトラブルもなく過ごすことができました。

 酷暑の8月以外は順調に山を歩いていたので、ずいぶん足がしっかりしてきました。山の会の友達から「入会してきた時は見るからに弱そうだったのに、見違えるように健脚になったね」と言われ、うれしくてたまりません。「健脚」はほめ過ぎですけれども。

 この調子で来年も山歩きが続けられるといいなあ。山を歩くことが今の私には心身の健康を保つ上で欠かせない習慣になっています。