冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「宗一郎 能あそび」

京都の有斐斎弘道館で「宗一郎 能あそび」というイベントに参加してきました。林宗一郎さんは観世流の能楽師で、39歳の実力派。この方がツレを務めて観世清和さんと舞った「松風」の美しさが脳裏から消えません。 「宗一郎 能あそび」は五年前から始まった…

まず1000句を目指す

藤田湘子という高名な俳人がいます。残念ながら故人です。この人の名前を初めて知ったのは『俳句という愉しみ』(小林恭二著、岩波新書)でした。 俳句に興味を持ち始め、でもまだ実作はしていなかった頃、旧友が勧めてくれたのです。『俳句という遊び』とい…

安ワインにもそれなりの

用事で大阪に行き、ひと段落すると4時過ぎ。小腹が空いて、通りがかった小さなお店の「ビール&ワイン」という看板に惹かれて入りました。外から見たところ、女性客が4、5人いたので入りやすかったのです。 カウンターに座ると、ウェイトレスさんが来て、…

サヨリ光れるカウンター

夜、久しぶりに夫と二人でお鮨屋さんに行ってきました。高齢の職人さんが奥さんと二人で切り回しているこぢんまりしたお店です。 魚の種類はそんなに豊富ではないのですが、どれを選んでも新鮮で美味しい。とりわけ、マグロは2カン250円という値段で中ト…

能「一角仙人」

「一角仙人」のあらすじを当日のチラシから転載します(適宜、表記を変え、改行しています)。 インド波羅那(はらな)国の傍らに、鹿の胎内より生まれ額に一本の角が生えている一角仙人という名の仙人がいました。 ある時仙人は龍神を神通力で岩屋の内へ封…

湊川神社「神能殿勧進能」

昨日の午後、神戸の湊川神社で「神能殿勧進能」を見ました。番組は次の通りです。 舞囃子 「屋島」 仕舞 七曲 前日よく睡眠をとったのに睡魔に襲われて、ここまでは気持ち良く眠ってしまいました。 休憩を挟んで、 独鼓 「花筐(はながたみ)」 仕舞 「邯鄲…

このごろの俳句

「俳句講座」の次の句会は3月。その頃を想像した句と、今の時期の句と、両方を詠んでいます。 うららかや川べり走る青い靴 菜の花や一万歩行く河川敷 のどかさや門よりのぞく一輪車 自転車の母子歌いつつ菫(すみれ)かな しぶき抑え滑る背泳二月かな 沈丁…

面白かったドラマ

お正月以降に見たドラマで面白かった作品。「風雲児たち〜蘭学革命篇」 NHK 江戸時代、『ターヘルアナトミア』をオランダ語から日本語に翻訳したのは前野良沢だったのに、出版された訳書『解体新書』には彼の名前は記されず、杉田玄白だけが名声をほしいまま…