冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

菊水山から烏原貯水池へ

 先日、そらまめさん、Hさんとハイキングに行きました。この顔ぶれで歩くのは久しぶりで、とてもうれしい!
 神戸電鉄鈴蘭台駅を10時過ぎに出発。少し歩いて、菊水山の登山口に着きました。
 初めは少し傾斜の強い階段が続いて、すぐに息切れが。それなりに鍛えているつもりなのに、情けないです。「きついのは最初だけだから」とそらまめさんに励まされ、めげずに登って行きます。

 そらまめさんが言ったとおり、きつかったのは最初のほうだけで、あとはそれほどでもなく、順調に登って11時40分頃、山頂に着きました。神戸市街や明石海峡大橋を眺めることができ、絶景です。少しもやがかかっていましたけれど。
 ここでお弁当です。3人ともスープジャー持参。ホカホカのお昼ご飯で温まりました。

 記念写真を撮ってから(いつもそらまめさんに撮ってもらっています)、傾斜の厳しい下り道をゆっくり慎重に下ります。途中、清流が道のそばを流れ、水音を聞きながら歩けるのが心地よかったです。野鳥のさえずりも聞こえました。
 やがて烏原(からすはら)貯水池に着きました。

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 明治34年、神戸市に水道を引くためにここにダムを作る工事が始まり、38年に完成したのだそうです。

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 湖畔は「水と森の回遊路」という自然道になっています。樹木が茂り、野鳥の姿も見ることができました。

 堰堤の上も歩け、レトロな建築物が見られます。

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 ダムの建設によって烏原村が水没しました。98戸、414人の人々が暮らしていたそうです。線香の原料にする粉が特産品で、それを挽くために使われていた石うすが記念として護岸に埋められています。

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 住んでいた村が水没するなんて、寂しいでしょうねえ。その方々の協力のおかげで神戸市民は水道の恩恵にあずかっているのかも。私が住んでいる自治体の水道にも、調べてみたらきっとさまざまな歴史があるのでしょう。

 兵庫区の市街地に下り、三宮駅の近くまでバスに乗って帰りました。
 登山アプリ「YAMAP」をこの日初めて使いました。歩いた距離など、保存したつもりなのに、調べてみたら消えています! どうもまだ使い方がよくわかっていないようです。

追記;そらまめさんのアドバイスでYAMAPを見直したら、ちゃんと記録が残っていました。この日の活動距離は7.3km、3時間54分でした。
 菊水山の標高は459mだそうですが、スタート地点の標高が高いので、実際に登ったのは200mくらいです。