冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

今城塚古墳など12km

 この前の日曜日、久しぶりに歩きに行きました。「JRふれあいハイキング」の催しです。
 JR京都線島本駅で集合、摂津富田駅で解散するというもので、途中、「太閤道」というところを通るのです。ここがややきついところもある山道で、展望が素晴らしいのだとか。山歩きができる! とストックを用意して張り切って出かけたのですが…。

 北摂一帯は昨年秋の台風で被害が大きかったのだそうです。くだんの太閤道も倒木がひどくてまだ片付いておらず、主催者が前日に下見したところ、一人や二人なら歩けるけれども集団では無理とわかったのだとか。
 出発前の説明でそんな話がされ、コース変更と聞いてがっかりしてしまいました。もっと早く告知してくれたら来なかったのに。でも、下見はやはり前日にするべきものなのでしょうね。

 参加を取りやめてもよかったのですが、1月は一度も長い距離を歩いていません。平坦な道でも歩けば気持ちいいかも、と考え直しました。

 歩いたのは住宅地や交通量の多い道路沿いの舗装された道がほとんどで、写真を撮りたくなるようなスポットはなかなか見つかりません。とはいえ、コースの最後の方でちょっと面白いところに行きました。それが今城(いましろ)塚古墳です。

 まず、埴輪がずらりと並ぶ広場のような場所に到着。壮観です。写真をクリックしてみてください。

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 家や鳥、人間など、種類がいっぱい。今風の表現でいえば、どれも「かわいい」です。人間を表す埴輪は表情がユーモラスでした。
 これらはもちろんレプリカで、今城塚古墳から出土した埴輪を写したものだそうです。136点以上の埴輪が発掘されたのです。

 トイレ休憩後、古墳の中を歩きました。古墳は各地にありますが、中を歩ける古墳はここだけだとか。下の写真が入り口です。ここからは地道でした! うれしい! 傾斜も少しあります。

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 古墳の中心部を縁取るようにして歩いて行きます。

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 そこそこの距離です。後で見た高槻市のホームページによると、総長約350m、幅は約360mの前方後円墳なのでした。

 一番外側は広々とした芝生でした。外濠だそうです。家族連れが遊んでいました。

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 古墳を歩くって、めったにできない体験です。参加してよかったと思えました。この古墳は531年にみまかった継体天皇のお墓と考えられているとのことです。

 この日はおよそ12.5kmを歩きました。まとまった距離を歩けたので、それなりに運動になったし、気分もすっきりしました。参加者は189人だったそうです。

 スマホ歩数計では家を出て帰るまでに約19km、27,000歩余りを歩いていました。