冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

奈良・へんろ道から明神山、高井田駅へ15km

   昨日、JRふれあいハイキングに参加してきました。標高273.6mの明神山に登る15kmのコースです。主催者は大和ウォーキング協会でした。

 JR大和路線王子駅を10時前に出発。しばらく舗装道路が続いて、達磨寺に着きました。聖徳太子の愛犬だったという雪丸の像が祠の下に鎮座していて、ドッグフードがお供えしてありました。

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 雪丸は人の言葉が話せ、お経が読め、本堂の下にある達磨大師のお墓の北東に葬ってほしいと遺言を残したんですって。 町のマスコットキャラクターとしても活躍しているようです。 

 1km半ほどで尼寺(にんじ)廃寺跡史跡公園に到着。7世紀後半に造営されたお寺の跡です。左が塔の跡で、右は金堂の跡。この伽藍配置は法隆寺と同じなのだそうです。

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 この時代、朝廷が各地に国分寺国分尼寺を建てましたが、こちらは地元の豪族が作った珍しい例です。そばに学習館というこぢんまりした資料館があり、日本最大級の礎石跡をガラス越しに床下に見ることができました。

 しばし休憩です。疲れた人にはここから帰るコースも案内されました。お天気が良くて気温が上がり、暑くてたまりません。つばの広い帽子をかぶって行ってよかった。

 1km半ほど歩いて、「へんろ道」という山道に入ります。

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 木陰なのでいっぺんに涼しくなり、快適です。瀧不動院というお寺の脇を通って、

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 狭い道を一列で登って行きます。はじめは石段、途中から木の階段になり、普通の山道のところもあります。歩きやすい道だけれど、勾配はそこそこあって、息が弾みます。参加者の中には「しんどい!」と愚痴る人もいます。

 距離にして450m。ようやく広い参道に出て、ゆるやかに200mほど登ると、前方に鳥居が見えてきました。

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 明神山の山頂です。12時半になっていました。日陰を選んでお弁当を広げます。

 この山頂、それほど標高が高いわけでもないのに、360度のパノラマが楽しめます。展望デッキに上がると、

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 二上山葛城山金剛山近畿地方で最高峰の八経ヶ岳。方角を変えると信貴山生駒山、遠くに大峰山まで望むことができました。素晴らしい眺めです。お天気が最高に良い日は明石海峡大橋まで見えるのだそう。

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 午後は10kmのコースも設定されていて、グループが2つに分けられました。ほとんどの人が15kmコースを選びました。もちろん私もです。狭い道をしばらく歩いてから、

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 尾根道に出て、下ったり、また登ったり。ご飯を食べた後は疲れが出るので、登りはきつく感じられます。ときどきリーダーから「止まって、水分補給をしてください」というお知らせが来ました。熱中症で倒れる人が出ては大変ですから、山道の途中で立ったままでも水分補給の時間を取ったのでしょう。

 結局、午後も1時間ほど山道を歩きました。300m足らずの標高なのに、意外と歩きがいのあるコースでした。 3時15分、高井田駅(柏原市)に到着。ハイキングで15kmも歩いたのは初めてかも!? 問題なく歩ききることができたので、自信がつきました。