冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

裏磐梯へ3泊の旅

 先週、姉と二人で福島県裏磐梯に行ってきました。旅行はすごく久しぶり。幸い、好天に恵まれました。

 関西から行くにはずいぶん遠い所です。東海道新幹線東北新幹線と乗り継ぎ、郡山駅から磐越西線猪苗代駅へ。駅前からホテル(裏磐梯レイクリゾート)のシャトルバスでさらに30分かかりました。最初は飛行機で行こうかと考えていたのですが、連絡が悪くて待ち時間が長すぎるのでやめました。環境負荷から考えても、飛行機にはなるべく乗らない方がいいらしいです。

 ホテルには2泊したので、ゆったりのんびり。桧原湖という大きな湖のそばに建っていて眺望が抜群です。

桧原湖の遊覧船から見た磐梯山の眺め。

 それに、ロケーションが最高に良かった。五色沼をめぐる遊歩道の入り口まですぐなのです。今回の旅の1番の目的はその遊歩道を歩くことでした。実家の母が若い頃、友達と二人でこの辺りを旅行して、とても楽しかったと話していたことが記憶に残っていて、以前から行ってみたかったのです。

 五色沼というのは、大小さまざまな沼がいくつもあって、その水が青緑色だったり青だったり透明だったりして、とてもきれいなのです。沼をめぐる遊歩道は往復2時間余りで歩けるハイキングコースになっています。

 道はよく整備されていて、新緑が美しく、心地よい森林浴ができました。道端にはいろんな花が咲いていましたが、私には名前がわからないのが残念でした。山の会の例会に行くと植物に詳しい人が教えてくれるのですが、すぐ忘れてしまうんですよね。。。

 沼というと、よどんだ濁った水を想像してしまいますが、磐梯山が火山だからか、豊富に水が湧き出ているようで、川がそばを流れていて沼の水が澄んでいました。青緑色の沼が木々の間から見える様子は、はっとするほどきれいです。

 明治の中頃に磐梯山が大噴火を起こし、川がせき止められていくつもの湖や沼ができたのだそうです。

  3日目は喜多方へ。ラーメンで有名な町ですが、お昼には美味しいお蕎麦を食べました。この日は熱塩温泉山形屋という旅館に泊まりました。駅前に送迎バスが来てくれて、こちらも30分くらいかかりました。

 料理は、連泊したホテルよりも3泊目の旅館の方が美味しかったです。この旅館には岩盤浴の設備もあり、ネットから予約したお客は無料で利用できます。岩盤浴って、私は初めてでした。背中から温まって、すこぶる気持ちよかったです。温泉のお湯はやや熱め。岩と木で造られたクラシックな雰囲気の浴室に東北の味わいを感じました。

 物価が上がるばかりで、家計を切り詰めないといけないのに旅行なんて贅沢だ、と思っていましたが、たまに旅行に行くとやっぱり気分転換ができて楽しい! もともと、知らない土地を訪ねるのは大好きなんです。これからも1年に1回くらいは行けるといいなあ。