冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

帯状疱疹 その2

 4日目。背中の痛みが治らず、整形外科に行きました。骨粗鬆症なので、もしかして骨折? と思ったのです。レントゲンを撮ったりして診察してもらいましたが、「幸か不幸か異常はありません」とのこと。「幸か不幸か」って、どういうこと?

 整形外科医の紹介で、すぐ近くの内科へ。いろいろな検査をしてくれて、すぐ結果がわかるのだそう。血液と尿はほぼ異常なし。背中に痛みがあると心臓病を疑うのだそうで心電図も取りましたが、とてもきれい。エコー検査もしてみましょうとのことで、翌日に予約しました。

 5日目。胸と腹部のエコー検査。じっくり調べてくれましたがやっぱり異常なし。「しばらく様子を見て、変わったことがあればまた来てください」とのこと。

 背中の痛みが胸に移動してきました。そしてこの日、背中に1カ所、発疹が。ところが痛くなくて痒いので、てっきり湿疹だと思い込んでしまいました。二日ほど前にロキソニンのテープ(痛み止め)を貼ったので、かぶれたのだろうと思ったのです。ここでまた失敗。

 6日目。朝、痛むポイントが胸から背中へまた移動。山の会の例会に行く予定でしたが、先日ひどく疲れたので取りやめて、マイペースのソロ山行に切り換えました。息が上がることなく快調に歩けました。歩いている間は背中の痛みをあまり感じません。でも夜になると、急に右の脇の下あたりが痛み始めました。このころ、毎晩頭痛薬を飲んで寝ていました。

 7日目。以前から頼まれていたので、娘の家へ。休日出勤する娘に代わって孫二人の世話をしに行きました。いつもは夫婦二人で行くのに、夫が風邪で不調だったので一人で。午前中は孫たちをスイミングスクールへ連れていき、午後は家の中で遊び相手をしました。「可愛いけど疲れる」のはいつものことですが、この日は疲れ方の度合いが尋常でなく、ヘトヘトになって帰りました。

 8日目。胸の右側に発疹が出てきました。この時点でやっと「帯状疱疹では?」と疑うようになりました。午後、行きつけの内科医で診てもらうと、医師は一目で「帯状疱疹です」「今はいいお薬があるので大丈夫ですよ」。

「来るの、遅かったですか?」と聞くと「早いほうです」とのこと。ウイルスの活動を抑える薬(バラシクロビル)を5日分、処方されました。毎日1回、朝食後に飲むのですが、この日は夕食後に飲んでくださいとのこと。薬剤師さんからは飲むのを忘れないこと、症状が良くなっても途中で飲むのをやめないように、と念を押されました。

 帯状疱疹についてネットで調べると、「発疹が出てから72時間以内に治療を始めること」と書かれている記事が多いのです。私の場合、72時間のリミットは過ぎていました。

 右の脇の下がチクチク痛みます。でもこのころの痛みはわりと軽いほうで、後から思うとそれほど苦痛ではなかったです。

 その3へ続きます。

 朝ドラ話。ヒロインの兄はネットを駆使する投資家で、父親とそりが合わず、家に寄り付かない状態でした。父親が亡くなってから母親が工場の経営に苦労しているのを見かねて、「工場を売ってマンションにしたらどう? 資金は出すよ」と提案しますが母親は断ります。この兄妹、兄は親の気持ちに寄り添うことをしないし、妹は寄り添いすぎるし、極端です。妹が幼い頃ずっと病弱で、両親、特に母親が妹のことばかり心配していたので、兄は自分はうとまれていると感じていたのかもしれません。

 複数の子どもがいる場合、親は、体が弱いなど気になるところのある子どもについ注意を向けがちですが、気になるところの少ない子どもこそ、本当はもっと気をつけてあげないといけないのです。そうすればうまくバランスが取れます。私自身の経験です。