冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

帯状疱疹 その5

 じんましんは夜寝るとき、布団の中で体が温まるとかゆくてたまらなかったのですが、アレルギーの薬のおかげでよく眠れました。出始めてから3、4日でだんだん引いていきました。

 帯状疱疹もお正月にはほとんど痛まなくなったので、1月3日からロキソニン(痛み止め)を飲むのをやめました。6日に年明け初めての受診。タリージェ(神経の痛みを和らげる薬)が1日2回から1回に減りました。1週間後、また内科へ。タリージェも飲まなくてよくなり、やっと治療が終わりました。お医者さんが「痛みが引いてよかったです。中には強い痛みがずっと残って、モルヒネ系の薬を使わないといけなくなる患者さんもいるんですよ」と言っていました。

 この間、ロキソニン、タリージェのどちらも、飲む回数を減らすたびに症状がちょっと後戻りしていました。でも2日ほど経つとそれも良くなっていたので、まあまあ順調に治ったと言えるでしょう。結局、最初に症状が出てから治療が終わるまでに1カ月と16日かかりました。自覚症状としてはこのあとも背中の重だるさやひどい肩こり、日によっては背中の右側(初めに症状が出たポイント)の痛みが出たりしていますが、徐々に消えてきています。

 帯状疱疹について、私の経験から言えることはまず、痛みの感じ方は人によって違うということです。ネットの医療関係の記事(医師が書いたり監修したりしているもの)にはほとんどの場合、「ちくちくピリピリする痛み」と書かれています。でも、実際にはそうでない種類の痛みから始まることもあるし、発疹が出ても最初は痛みがない場合だってあるのです。

 痛みと発疹、どちらが先に出るかも、人によって違います。私のように痛みが先行すると、発疹が出るまではお医者さんも帯状疱疹の診断を下すことができないようです。発疹が出ても、かゆかったり、かゆくも痛くもなかったりすると、受診が遅れがちです。

 帯状疱疹体幹だけでなく、顔に出ることもよくあります。顔は自分で気づきやすいので、私の知っている範囲では、すぐお医者さんに行き、帯状疱疹とわかってすぐ治療を始めたので大事に至らずに済んだ、というケースが多いです。顔の場合、治療が遅れると最悪、失明したり、顔面神経痛が残ることもあるので要注意なのです。

 治療中、良いこともありました。一つは副作用で眠くなる薬が多いので、毎晩よく眠れたことです。ふだんは不眠気味なので、ものすごく助かりました。ただ、昼間も眠気が強いため車の運転ができず、不便でした。

 もう一つは、以前から坐骨神経痛で立っているとき腰から太ももにかけて突っ張るような違和感があったのですが、神経の痛みを和らげる薬の効果か、この症状がすっかり消えたことでした。年末は台所での立ち仕事が多かったので、ありがたかった。今もまだ良い状態が続いていて、ずっとこのままだといいなあと思っています。