笛の杉市和さんが芸術選奨文部大臣賞を受賞
朝刊に、今年の芸術選奨の受賞者が発表されていました。その中に、「杉市和(能楽師)」というお名前を見つけ、朝からうれしくてたまりません。
杉市和さんは囃子方で笛を担当されています。この方の吹き鳴らす笛の音は、心の奥底にまで響いてくるのです。魂に触れる、とでも言えばいいのかもしれません。どうかすると涙ぐんでしまうような、不思議な音色です。
私は笛の技術的なことなどは少しもわからないのですが、初めて聴いたときから杉さんの笛のとりこになりました。
昨年12月21日に書いた記事「能『江口』続き」でも触れています。
芸術選奨は幾つかのジャンルに分けて、「文部大臣賞」と「新人賞」の受賞者が選ばれます。杉さんは演劇部門の大臣賞でした。
ほかに、映画部門の新人賞に菅田将暉くん。選ばれた理由は「あ丶荒野」ほかの演技。放送部門では脚本家の坂元裕二さんが大臣賞。「カルテット」の脚本が受賞の理由。同じく放送部門の新人賞はドラマディレクターの加藤拓さん。「眩(くらら)〜北斎の娘」が受賞理由に挙げられていました。
この次、杉さんの笛を聴けるのはいつかなあ。楽しみです。