冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

金剛山で樹氷を見ました

 山の会で知り合ったTさんと二人で(というか、超ベテランのTさんに連れて行ってもらって)、昨日、金剛山に登って来ました。薄手で暖かい衣類を5枚着込み、耳まで覆う帽子をかぶり、ザックにアイゼンを入れて、雪山の装備です。

 JR環状線新今宮駅から南海高野線に乗り換え(駅で「金剛山ハイキングきっぷ」という電車とバスの往復がセットになったお得なきっぷを購入)、河内長野駅で降りて南海バスに乗ります。35分で登山口へ。

 いきなり階段です。そして、階段が頂上までずっと続きました。階段を登るのが苦手な人には憂鬱かも。でも、段差の小さい階段なので、私はなんとか登りきりました。初めは広葉樹、途中からはよく手入れされた杉林の間を縫って歩きます。登るに連れて空気が澄んでいくのが心地よく感じられます。

 雪を期待していましたが、積もっていません。今日は「残念でした」で帰るのかなあと思っていましたが、途中、下山して来た女性が「霧氷が見られましたよ」と話しているのを聞いて、俄然、元気が湧いて来ました。

 山頂が近づくに連れ、あたりは霧に覆われて来ました。山頂付近はこんなようす。

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 こういうのを霧氷というのかな?  標高1053m。木々の枝ははっきり見えません。

 転法輪寺 というお寺(役行者が開いたのだそうです)と一言主を祀る葛木神社があり、暖かいおでんを売るお店もあって、家族づれやカップル、グループ、一人歩きのハイカーなどで山頂付近は大賑わいです。

 今までに50回以上来たことがあるというTさんが、周辺の道を案内してくれました。少し外れただけでほとんど人影がなくなり、静かです。そして素晴らしくきれいな樹氷をたくさん見ることができました。

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 野鳥も多く、羽の色の美しい鳥を少なくとも3種類見ることができました。しかもなぜだかすぐ近くまで来てくれるので感激でした。野鳥に出会うとなぜか「いいことがありそう!」と思ってしまいます。

 遠景で樹氷を見ると、まるで満開の桜のようです。こんもりして、淡いピンク色のように眼に映るのです。そのありさまは幻想的で優美です。

 お昼ご飯はしっかりした建物の中で食べました。テーブルと椅子がいくつも置かれている上に、ストーブまで燃えていて、暖かく食事することができます。雪山では寒い場所で立ったままそそくさと食事をすませるものだと聞いていたので、思いがけない幸運のように感じられました。

 下山はほぼ同じルートを通りました。帰りのバスは満員。この時期、とくに人気が高いのでしょう。ちなみにロープウェイは動いていませんでした。ロープウェイが運行中の時はもっと気軽に山頂まで行けるのです。もっとも、私たちはどのみちロープウェイを使わず登り下りしそうですが。

 活動時間は5時間6分、活動距離は9.5km。累積標高は上りが846m、下りが849mでした。