冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

地獄谷から万物相へ(六甲山) 夏山トレーニング2回目

 水曜日は白馬岳に行くためのトレーニング山行の2回目。芦屋川駅〜芦屋地獄谷〜万物相(ばんぶつそう)〜風吹岩〜横の池(お昼休憩)〜打越峠〜八幡谷〜岡本駅のコースでした。主な目的は万物相でアイゼンを着けて歩く練習をすることです。

 芦屋地獄谷は川を渡渉しながら険しい岩場を登っていくハードなコースです。訪れたのは、3〜4年前に山の会でリーダーになるための講習を受けたとき以来。そのときはベテランのリーダーさんについていくのに必死で、怖いと思う暇もなかった。無事に歩き終えて大きな達成感を味わったことを覚えています。

 ところが今回は、昨年夏、高座谷の濡れた岩で足を滑らせ、2〜3メートル滑落して怪我をしたトラウマが残っていて、スタート地点から怖くて仕方がなかったです。地獄谷の岩は、濡れていたり苔がついていたりで、見るからに滑りやすそうなのです。そうは言っても、登り始めたら途中で引き返すわけにはいきません。

 先頭を行くHさんは岩場登りが大好きなようで、嬉々として進んでいきます。リーダーのゆこりんさんも余裕たっぷりの登り方。間に入れてもらった私はとにかく怪我をしないようにと、それだけを考えて慎重に取り組みました。「ひゃー! こんなところを登るなんて、無理!」と声を上げたくなったこともたびたび。段差が大きいと体が持ち上がらず、後ろからお尻を押し上げてもらったりしました。

 なんとか切り抜けたときには心底ほっとしました。リーダーになる講習のときと比べて進歩はなかったけど、退化したわけでもなかったので、高齢の私は自分で自分をほめておきました。

 続いて、アイゼンを履いての歩行練習です。砂のような砂利のような歩きにくい道を登って、

 

 ようやく万物相に着きました。風変わりな風景が広がっています。

 

 アイゼンを着けて歩くのも、リーダー講習以来です。こちらは前より上手に歩けました。よかった!

 午前中でもうくたくたに。昼食後の下りが歩きやすい楽なコースだったので助かりました。ゆこりんさんが言うには、「白馬に行くのに地獄谷を歩く必要はなかったんだけどね」。えー! そうだったの! 「苦労して損した」と思ったけど、口には出しませんでした。こんなへっぽこの私を白馬へ連れて行ってくれるゆこりんさんには感謝しかないのです。

 トレーニング山行はこれで終了。あとは各自で、ということになり、例会か個人山行で8キロのザックを担いで歩いて鍛えようと思っているのですが(この日までは7キロしか背負っていなかったのです)、毎日雨ばかり。明日はやっと晴れるけど、用事があって山には行けません。梅雨の晴れ間を待ち望んでいます。

 

追記:よく考えてみると、リーダーになる講習のときは最小限の荷物を背負って行き、今回は7キロにしたのでした。それでも同じ程度に歩けたのですから、進歩しているわけです。にこにこ。