冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

2018-01-01から1年間の記事一覧

中山連山縦走ハイキング(4回目のハイキング)

木曜日、いつもの皆さんに誘っていただいて、ハイキングに行きました。 これまで使ってきたザックが夫の古いものだったため、前回、ベルトが肩に食い込んだり腰骨の周辺で擦れたりして、痛い思いをしました。 それで、私の体に合うザックを購入することに決…

涙ぐんでしまったジャズ・ビブラフォンの演奏

ずいぶん長い間、更新をサボっていたので、書きたい記事がいくつもたまっています。古い順から書こうと思っていたのですが、考えを改めて、新しい順に書いていくことにします。そのほうが、感動が新鮮なうちに文章にできますから。その代わり、日にちのたち…

すっかりご無沙汰してしまいました

前の記事更新から2週間も経ってしまいました。なんだかとても忙しくて。 1月末から始まった義太夫の個人稽古が3月末までに4回。素人弟子として、六代豊竹呂太夫師匠に教わっており、個人稽古は予約制でマンツーマンで教えていただきます。 この稽古を受け…

初心者向け俳句講座の受講を続けています

某カルチャーセンターで開かれている初心者向け俳句講座の受講を続けています。この講座は月1回の開講で、3回で1クールです。私は2クール目に入りました。 年が明けてから、1回目と2回目を受講しました。講師の先生(40代後半から50代くらいの女性です…

ドラマ「眩(くらら)〜北斎の娘」、今夜再放送

いくつもの賞に輝いたテレビドラマ「眩(くらら)〜北斎の娘」が、今夜再放送されます。宮崎あおい、松田龍平、長塚京三など、俳優さんの顔ぶれも豪華です。 去年の放送を見逃した方は、ぜひこの機会にご覧ください。NHKで午後10時からです。

笛の杉市和さんが芸術選奨文部大臣賞を受賞

朝刊に、今年の芸術選奨の受賞者が発表されていました。その中に、「杉市和(能楽師)」というお名前を見つけ、朝からうれしくてたまりません。 杉市和さんは囃子方で笛を担当されています。この方の吹き鳴らす笛の音は、心の奥底にまで響いてくるのです。魂…

「宗一郎 能あそび」

京都の有斐斎弘道館で「宗一郎 能あそび」というイベントに参加してきました。林宗一郎さんは観世流の能楽師で、39歳の実力派。この方がツレを務めて観世清和さんと舞った「松風」の美しさが脳裏から消えません。 「宗一郎 能あそび」は五年前から始まった…

まず1000句を目指す

藤田湘子という高名な俳人がいます。残念ながら故人です。この人の名前を初めて知ったのは『俳句という愉しみ』(小林恭二著、岩波新書)でした。 俳句に興味を持ち始め、でもまだ実作はしていなかった頃、旧友が勧めてくれたのです。『俳句という遊び』とい…

安ワインにもそれなりの

用事で大阪に行き、ひと段落すると4時過ぎ。小腹が空いて、通りがかった小さなお店の「ビール&ワイン」という看板に惹かれて入りました。外から見たところ、女性客が4、5人いたので入りやすかったのです。 カウンターに座ると、ウェイトレスさんが来て、…

サヨリ光れるカウンター

夜、久しぶりに夫と二人でお鮨屋さんに行ってきました。高齢の職人さんが奥さんと二人で切り回しているこぢんまりしたお店です。 魚の種類はそんなに豊富ではないのですが、どれを選んでも新鮮で美味しい。とりわけ、マグロは2カン250円という値段で中ト…

能「一角仙人」

「一角仙人」のあらすじを当日のチラシから転載します(適宜、表記を変え、改行しています)。 インド波羅那(はらな)国の傍らに、鹿の胎内より生まれ額に一本の角が生えている一角仙人という名の仙人がいました。 ある時仙人は龍神を神通力で岩屋の内へ封…

湊川神社「神能殿勧進能」

昨日の午後、神戸の湊川神社で「神能殿勧進能」を見ました。番組は次の通りです。 舞囃子 「屋島」 仕舞 七曲 前日よく睡眠をとったのに睡魔に襲われて、ここまでは気持ち良く眠ってしまいました。 休憩を挟んで、 独鼓 「花筐(はながたみ)」 仕舞 「邯鄲…

このごろの俳句

「俳句講座」の次の句会は3月。その頃を想像した句と、今の時期の句と、両方を詠んでいます。 うららかや川べり走る青い靴 菜の花や一万歩行く河川敷 のどかさや門よりのぞく一輪車 自転車の母子歌いつつ菫(すみれ)かな しぶき抑え滑る背泳二月かな 沈丁…

面白かったドラマ

お正月以降に見たドラマで面白かった作品。「風雲児たち〜蘭学革命篇」 NHK 江戸時代、『ターヘルアナトミア』をオランダ語から日本語に翻訳したのは前野良沢だったのに、出版された訳書『解体新書』には彼の名前は記されず、杉田玄白だけが名声をほしいまま…

初春文楽公演 「良弁杉由来」など

ここで写真を2枚、アップしておきます。 舞台前方の天井に飾られる、毎年恒例の額と鯛です。 額の文字は、今年は東大寺の方が書かれていました。二部の演目「良弁杉の由来」の主な舞台が東大寺なので、そのゆかりでしょう。 鯛は、ギョロ目で可愛らしい。 …

初春文楽 呂太夫が語る「俊寛」の深さ

「平家女護島 鬼界が島の段」は通称「俊寛」。平家物語に材をとった能の曲「俊寛」をもとに、近松門左衛門が書いた作品です。初演の翌年に歌舞伎にも取り入れられています。 『歌舞伎ハンドブック』(三省堂)から、あらすじを紹介します。(適宜、改行しま…

初春文楽「摂州合邦辻」

上演中の初春文楽公演を一部、二部ともに見ました。今回の公演は八代目竹本綱太夫五十回忌追善と豊竹咲甫(さきほ)太夫改め六代目竹本織太夫襲名披露の公演です。 その「口上」は一部で行われました。正面に八代目竹本綱太夫のモノクロ写真。私はこの方を存…

能「二人静」を見ました

1月8日(月・祝)の午後、大津市伝統芸能会館で能「二人静」を見ました。主な出演者は次のとおりです。 シテ 女、静御前の霊 片山九郎右衛門 シテツレ 菜摘女 味方 玄(しずか) ワキ 神職 原 大 大鼓 河村 大 小鼓 吉阪 一郎 笛 森田 保美 以下、チラシから…

シネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」「二人椀久」が上映中です

シネマ歌舞伎「京鹿子(きょうかのこ)娘五人道成寺」と「二人椀久(ににんわんきゅう)」の二本立てが今、上映中です。どちらも坂東玉三郎が主演する映画で、華麗な舞踊を堪能することができます。 先週の土曜日から上映が始まっていますから、上映期間はあ…

「お正客バトル」

前の記事で、初釜の日にお正客を引き受けたことを書きました。私の年齢、お茶歴から言うと、先生側(実際には、準備と当日の運営を手伝っているお弟子さんたち)から「お正客を」と頼まれると、断れないのです。 私はお茶人としては謙遜でなく極めて未熟で、…

初釜の装い

7日は茶道の先生宅で初釜が行われました。私が師事しているのは 80代後半の女性の先生ですが、50代の息子さんも先生で、主に若いお弟子さんを教えておられます。両方のお弟子さんを合わせると、40人を超す大所帯です。 いくら先生のお宅が広いと言っても、…

「翁」を見た日の着物

「翁」を見た日の装いです。 沈んだピンク色地の付け下げ。実家の母の古い着物です。着た形跡がなく、新品のようでした。しっとりした色合いなので、長く愛用しています。 絞りと刺繍で組紐が表現されています。組紐の柄には吉祥の意味があるそうです。 有栖…

能「翁」を見ました

4日、大槻能楽堂で「翁」を見ました。今年初めての観能です。 主な出演者は次のとおりでした。 翁 観世銕之丞(てつのじょう) 三番叟 野村萬斎 千歳 観世淳夫 面箱 野村太一郎 笛 藤田六郎兵衛 小鼓 頭取 大倉源次郎 大鼓 河村 大 「翁」を見るのは昨年のお…