冬すみれ雑記帳

山を歩いたり、お能を見たり。

2018-01-01から1年間の記事一覧

今になって気づいた「三段切れ」

まつやま俳句ポストで「並選」に入れていただいた句 雨戸繰る老母不在や夏の草 これって「三段切れ」やん! 今頃になって気づきました。 例えば拙句 芍薬や玻璃の器の大吟醸 の場合、上五は切れ字「や」で切れていますが、中七から下五へはつながっています…

「まつやま俳句ポスト」で入選

夏井いつきさんが主宰なさっているネット句会「まつやま俳句ポスト」にも初めて投句してみました。こちらは兼題が決まっているので、初心者には敷居が高かったのです。 でも、6月の兼題が「夏草」で、これなら詠めそうだと思い、何句か作って初投稿してみま…

愚陀仏庵ネット俳句会で初めての「秀逸」

これまで2度投句して2度とも入選70句の中に選んでいただいた「愚陀仏庵インターネット俳句会」、6月投句分の結果が8月1日に発表されました。3度目の投句で初めて「秀逸」に選んでいただきました。うれしい!!! Iの字もJの字もあり胡瓜生る 読みにくいかも…

宇多田ヒカル「プロフェッショナル仕事の流儀」が深かった

月曜の夜、Eテレで放送している「プロフェッショナル 仕事の流儀」。登場人物が知っている人の場合も知らない人の場合も、興味を引かれると録画して見ています。 7月16日に放送された宇多田ヒカル編を、今日やっと見ました。宇多田ヒカルが音楽を作る過程、…

「敦盛」そのまた続き

ワキの熊谷次郎直実(源氏方)が出家して僧になったのは、わずか16歳の敦盛を殺してしまったという悔いが引き金になっています。その背景には、敦盛と同い年の息子をこの戦いで失った悲しみが潜んでいるのです。 戦争ですから、直実はたくさんの平家方の武士…

和ろうそく能「敦盛」を見ました 続き

能「敦盛」は全部を上演すると1時間半ほどかかる曲です。ここでは時間の制限があるので、半能、つまり後シテの部分だけが上演されました(その中でも、省略された部分があったかもしれません)。 西宮能楽堂では半能の形での上演が多いです。ここで解説付き…

和ろうそく能「敦盛」を見ました

土曜の夜、西宮能楽堂で能「敦盛」を見ました。正確に記しますと、「和ろうそく能」〜陰翳礼讃十六歳の最期〜半能『敦盛』」です。 会場に入ると、舞台を囲むようにして5カ所に、燭台に据えた和ろうそくが準備されていました。火はまだ灯されておらず、蛍光…

能「融(とおる)」を見ました

先週、京都観世会館で京都観世会六月例会を見ました。プログラムは能「小督(こごう)」、狂言「文山賊」、能「杜若 恋之舞」と盛りだくさん。私が見たかったのは締めくくりの能「融」でした。「白式舞働之伝」という小書が付いていましたが、その部分はよく…

ばら園と透析

6月の句会前、自分の詠んだ句のうち(数だけはたくさんありました)、どれが良いのかがわからず、「誰かに添削してもらえたらなあ」としきりに思いました。添削された句はもはや私の作品とは言えないので、投句出来ないのですけどね。 しばらく添削を受けた…

文楽鑑賞教室で「絵本太功記」を聴く

先日、国立文楽劇場で行われている文楽鑑賞教室という催しに行きました。初心者にもわかりやすく文楽を紹介するイベントで、毎年今頃の時期に行われています。 はじめに「寿式三番叟」を上演。私はこの演目が大好きなので、ワクワクしました。能の「翁」から…

西村和子さんの句

発売中の季刊雑誌「俳句あるふぁ」に「自選200句で読む 西村和子の俳句世界」という特集記事が掲載されています。読んでみると、琴線に触れるというのでしょうか、「あ、いいな!」と思う句がいくつも見つかりました。 シクラメンうたふごとくに並びをり 手…

愚陀仏庵ネット俳句会で2度目の入選

2月に投稿した俳句が入選して大喜びした愚陀仏庵インターネット俳句会、4月に投稿したものも入選しました。3月は投稿しませんでした。 こんな日は執事が欲しい花疲れ やった! 選者さん、選んでくださってありがとう! 実を言うと、こんな句、作ったっけ? …

3度目の句会で首位に!?

月に1度の初心者向け俳句講座。今日は私にとって3度目の句会でした。講師の先生を含め8人が参加し、一人は欠席で句だけを提出しました。合計25句です。 受講生は佳作2と特選1を選びます。先生は佳作5と特選3を選び、今回は特選に「天・地・人」の区別をつけ…

初蛍

先週、3歳の孫が久しぶりに熱を出したので、京都に住んでいる娘の家へ助っ人に行ってきました。熱はすぐには下がりませんし、娘は何日も続けて仕事を休むわけにいかないので、娘の家で孫の面倒を見たのです。一泊、1日半でした。 晩御飯を婿も一緒に食べてい…

5度目のハイキング

木曜日に、5度目のハイキングに行きました。 阪急電車神戸線の芦屋川駅からバスに乗り、東おたふく山登り口へ。ここから歩きます。 東おたふく山の山頂まではそれほど時間がかかりません。さらに、雨ヶ峠、風吹岩へと歩き、横池でお昼ご飯。帰りは万物相に寄…

バラ園に行きました その3

何年か前、ここに来たとき一番気に入ったバラがこちら。 残念ながら今回は終わりかけていました。 このバラ園は朝9時から開いています。駐車場は、前は無料だったように思うのですが、今回は500円でした。 これだけのバラが楽しめるのですから、安いと思いま…

バラ園に行きました その2

ハナミズキに似た花も見かけました。 中くらいのサイズの花。 下の花からは貴婦人のような印象を受けました。 小さいバラたちが咲き乱れる花壇も素敵。

バラ園に行きました

金曜の午前中、夫と二人で伊丹市にある荒牧バラ園に行きました。1.7ヘクタールの土地に世界のバラ約250種1万本が咲いているという豪華さです。ピークを少し過ぎていましたが、まだまだきれいでした。写真はクリックすると拡大します。 高低差のある土地をう…

着物で同窓会

連休明けに同窓会を開きました。同じ大学の国文科で学んだ女子6人のうち、5人が集まりました。前に同窓会を開いたのは2000年だったので、なんと18年ぶり。そのとき都合がつかずこられなかった人とは四十数年ぶりの再会でした。 神戸の元町でランチ。個室が使…

西宮能楽堂で半能「田村」

子どもの日に初めて西宮能楽堂に行きました。昨年12月に完成したばかりの施設です。 清々しい白木の造り。 向かって右側の壁に文字がプロジェクターで映し出されています。上演中はここに謡の詞章が表示されました。 「能楽堂にも文楽劇場のような詞章を表示…

今朝の朝ドラ 母親が言ってはいけない言葉

今朝の「半分、青い」、家族みんなに東京行きを認めてもらい、大喜びで律(幼馴染の男の子)に電話しようとする主人公の鈴愛(すずめ)。 その時、松雪泰子演じる母親が涙をこらえきれなくなり、娘が離れて行くのが寂しいとかなんとか(録画を消してしまった…

「本朝廿四孝」続き

「本朝廿四孝」というと、八重垣姫という深窓の令嬢と狐たちが活躍する「十種香の段」「奥庭狐火の段」が知られています。実際、歌舞伎ではこちらのストーリーしか上演されないようです。 実は「本朝廿四孝」は壮大な物語で、主に二つのストーリーがあり、互…

文楽4月公演「本朝廿四孝」ほかを見ました

先日、国立文楽劇場で4月公演の昼の部を見てきました。プログラムは次の通りです。 本朝廿四孝(ほんちょう にじゅうしこう) 桔梗原の段 吉田幸助改め五代目吉田玉助襲名披露口上 景勝下駄の段 襲名披露狂言 勘助住家の段 義経千本桜 道行初音旅 吉田幸助改…

インターネット俳句会で入選!

「愚陀仏庵インターネット俳句会」というサイトがあり、毎月、俳句を募集しています。メールで、一人3句まで送れます。2月に、肝試し?みたいな気持ちで3句送って、その後すっかり忘れていました。 久しぶりにそのサイトを覗いたら、2月投句分から選ばれた…

トゥエンティクロスから森林植物園へ(3度目のハイキング)

3月の中旬に、3度目のハイキングに行きました。新神戸から布引の滝を通って登り、市ヶ原を経て、トゥエンティクロスへ。六甲森林植物園に到着し、園内で昼ご飯を食べて、帰りは谷上へ下りました。 このコース、川の流れがとてもきれいでした。木の間隠れに…

夜桜模様の着物で

「狂言風オペラ」を見に行った日は、久しぶりに着物を着ました。 このブログって、なぜか縦長の写真は大きく表示されるんです。わけがわかりません。。。 着物は黒地に桜尽くし。淡いベージュの袋帯に桜色の帯締め。帯揚げは白地にワインがかった赤の飛び絞…

見事だった狂言風オペラ「フィガロの結婚」

3月23日に大阪のいずみホールでタイトルのとおりの公演を見ました。私の素人義太夫の師匠、豊竹呂太夫が出演なさるので見ておこうと思ったのですが、期待以上に質の高い、感嘆するような出来栄えの舞台でした。 写真→公演 ホームページより 時代と場所は昔の…

初心者向け俳句講座、2回目の句会でした

3月末、初心者向け俳句講座の2回目の句会が開かれました。出席者は先生を含めて5人。ほかに、欠席だけれど句だけで参加した方が一人いました。全部で20の句が集まりました。 一般の句会とは少しルールが違うかもしれないのですが、この講座の句会では、先…

能「雲林院」を見ました 続き

チラシに書かれていたあらすじを以下に転載します(表記は読みやすく変えています)。 『伊勢物語』の愛読者・蘆屋公光(きんみつ)は、ある夜見た夢に導かれて、都・紫野の雲林院を訪れます。折しも花の盛り。心惹かれて一枝を手折る公光。すると老翁が現れ…

能「雲林院」を見ました

一日に能「雲林院」を見ました。会場は大津市伝統芸能会館です。 主な出演者は次の通りです。 シテ 尉(じょう)・在原業平 味方 玄(しずか) ワキ 蘆屋公光(あしや きんみつ) 原 大 ワキツレ 従者 原 陸 大鼓 河村 大 小鼓 久田舜一郎 太鼓 井上敬介 笛 …